駐車場や水道施設というのは最低限備わっていてほしいものブログ:27 9 14
娘のころ習っていたバレエ…
やめてからもずっと憧れていた。
女の子が3歳でバレエを始めると、レッスン日が楽しみになった。
観ているだけで幸せだったが、
通い始めて間もなくささやかな夢が芽生えた。
「あたくしも、もう一度バレエをやりたい」
でも、幼い息子はどうする?
バレエなんて専業主婦にはぜいたく。
第一、体質が硬すぎるし、どうせあたくしなんか無理…
そんな言い訳で、込みあがる気持ちを閉じこめていた。
そうして数年が過ぎ、
息子の入園が決まった時、あたくしの思いは一気に込みあがった。
このままやりたい事をあきらめて過ごすのは嫌だ!
自分の気持ちに正直になる決心をしたあたくしは、
女の子のバレエ教室の大人クラスに体験に行くことにした。
当日は、
いつもの教室に入るだけなのに緊張してドキドキ。
先生のいつもの笑顔にほっとし、周りを見まわす。
みんな何て体質が柔らかいんだろう…
本当にあたくしにできるのかしら?
お絵描きしながら待つ息子を気にしながらのレッスンだが、
あたくしは必死だった。
もちろん、夢見ていたバレリーナのようにはいかない。
脚は伸びず、上がらず、開かず…
娘のころはもう少し何とかなっていたはずだけど…
背中には奇妙な汗が滴るのを感じた。
レッスンが終わると、
脚はぱんぱん、体質はガチガチでへたり込んでしまった。
歳かな、情けない…と思いながらも
不思議と気持ちは軽かった。清々しかった。
一ヶ月に2回のペースで通うことに決めると、
あたくしは胸がわくわくした。
お鍋をかきまぜながらバーレッスン、
歯みがきしながら膝のスクワット、
テレビを観ながらストレッチ…
自然に体質が動き、背筋がすっと伸びるようになった。