駐車場や水道施設というのは最低限備わっていてほしいものブログ:25 5 15
思春期を迎える以前のわたしたち姉弟は、
近所でも評判の仲の良い兄弟でした。
年子であることもそうですが、
引越しが多かったことや、友人の家と少し離れていることなどもあり、
二人で遊ぶことが多かったからかもしれません。
おとうとのあまりのパワフルさに、
わたしの体力がもたない事もしばしばでしたが…
おとうとはまさに疲れ知らずなのです。
おとうとは夢中になって遊んでいるのに、
わたしはすっかり疲れきってしまい、
ママが呼びにくるのが待ち遠しいこともありました。
そんなわたしたち姉弟も例外では無いようで、
思春期の気配がする頃には、少しずつ距離が出来始めていました。
そんな頃の印象的な出来事です。
わたしが小学校6年の時に
わたし達一家は東京に引っ越したのですが、
その直後の習字の時間に事は起こりました。
以前の学校では、墨汁をそのまま使用していたのですが、
新しい学校では、墨を摺るように指導していたようで、
前の席の男の子と言い争いになりました。
しかし、お子様の頃のわたしはとても口下手で
どちらかというと口の代わりに手が出る方でした。
口げんかでは必ずおとうとに負けていたんですよね。
当然、その男の子にも口では敵うはずもなく、
力の争いに発展の後、どう終了したのかは覚えていませんが、
感情を表現できず、怒りだけがたまって悔しくて泣いてしまいました。
休み時間におとうとがその話を聞きつけたらしく
「大丈夫か?」
と飛んできてくれたのです。
おとうとがそんな風に飛んできてくれたことがとても意外でした。
あまり口をきかなくてもちゃんと心配してくれてるんだな…と
嬉しかったんです。
小学生ながら実に男らしいおとうとだと
頼もしく思えたことを覚えています。